【レビュー】OPTIMA POD MOD(VAPEFLY)【Rebuildable Mesh Coil】
18650バッテリーを搭載可能なPOD MODがVAPEFLYから登場しました。一番の特徴は「リプレイスメントコイルを手巻きで作れる」という所です。ジグで簡単に作れて味もウマイ。2021年は手巻きリプレイスメントコイル流行の年になるかもしれません。
※電子たばこ(VAPE)は20歳以上を対象とした嗜好品です
スペック
メーカー | VAPEFLY |
商品名 | OPTIMA POD MOD |
バッテリータイプ | 別体(18650) |
バッテリー容量 | - |
出力電力 | 5-80W |
種類 | POD MOD |
エアフロー | 調整なし |
タンク容量 | 3.5ml |
充電アンペア数 | - |
コイル抵抗値 | 0.3Ω、0.6Ω |
バッテリー残量 | ディスプレイにインジケータ表示 |
セット内容 |
本体:1 |
カラーバリエーション | 5色 |
サイズ | 本体:22.4×30.7×115.0(mm) |
関連商品 | 替えコイル RDTA kit |
値段 | $35.99~ |
カラーバリエーション
計5色のラインナップ
外観
■外箱
本体カラーに関わらず、黒のパッケージです。
裏面には概要などが記載されています。
梱包状態
黒いスポンジ状の土台に本体が収まっており、備品類はこの裏に収納されています。
パッケージング内容一覧
- OPTIMA POD MOD本体
- 手巻きリプレイスメントコイル用カートリッジ
- リプレイスメントコイル0.6Ω(0.3Ωは搭載済)
- 充電ケーブル
- 手巻きリプレイスメントコイル用備品×3
- 取扱説明書
- 手巻きリプレイスメントコイル説明書
- 保証書
以降、本記事ではリプレイスメントコイルをRC(Replacement Coil)、手巻きリプレイスメントコイルをRMC(Rebuildable Mesh Coil)と呼ばせて頂きます。
OPTIMA POD MOD本体
18650を搭載できるPOD MODは四角いBOX型か細長いStick型に分かれますが、こちらはStick型です。メタルボディーで頑丈そうな印象を受けます。
側面の模様はステッカーシールです。公式HPと同じ模様でした。
こちらが正面から見た画像です。VAPEFLYのロゴ、パフボタン、液晶ディスプレイ、+/-ボタン、USBポートが配置されています。
こちらが背面の画像です。バッテリーケース部の蓋には商品ロゴがあります。
蓋はマグネット接続になっており、側面の溝に指を引っかけて簡単に外すことが出来ます。
底面にはCEマークなどがプリントされています。
カートリッジ接続部はこんな感じ。ここもマグネット接続となっております。
RC用カートリッジ
RC用のカートリッジです。コチラが本体に標準で装備されています。左側の黒い部分に空いているのが空気穴で、カートリッジ内部はエアー室(左側)とリキッド室(右側)に分かれています。
吸い口はカートリッジ一体型で内部はストレート形状、外周部はテーパー形状になっています。
底面には接続用のマグネットとコイル搭載口があります。
リキッドチャージは側面のシリコンカバーから行います。
RC用とRMC用の比較
画像左がRC用、右がRMC用のカートリッジです。外観に大きな違いはありませんが、コイル筐体の大きさが異なるのでチムニー部分の形状が異なります。
RC用は樹脂のチムニー、RMC用は金属のチャンバー兼チムニー形状になっています。
RC(リプレイスメントコイル)
本製品には0.3Ωと0.6Ωと2種類のRCが付属しています。トップと根本の形状は同じですが、胴体部分の太さが異なります。恐らく0.3Ωの方はリキッドの保持量や供給量を増すために多めにコットンが巻かれているのだと思います。
推奨使用出力は0.3Ωが30-40W、0.6Ωが20-28Wとなっております。
コイルの底面は円状ですが一部切り欠きがあります。カートリッジに搭載する際はこの切り欠きを画像の様に上に合わせて装着してください。
RMC用備品
RMC(Rebuildable Mesh Coil)用の備品です。ジグやコイル本体、パッキン類、メッシュコイル、シートコットンなどが入っています。
取扱説明書
英語のみの記載です。
RMC説明書
RMCの組み立て方が記載されています。一部省略されている部分などあるので後ほど詳細に解説します。
保証書
使用方法
使用方法を説明します。
バッテリー装着
バッテリーケースを開けて18650バッテリーを装着します。上が+、下が-です。
電源ON/OFF
パフボタン5回押しで電源ON/OFF操作が出来ます。
液晶画面
抵抗値、出力電圧、出力電力、パフ回数、パフ時間、バッテリー残量などが表示されています。
出力調整
液晶下の+/-ボタンを押して出力を変更できます。
画面反転
パフボタンと+ボタン同時長押しで画面の上下を反転させることが出来ます。
出力ロック
+と-ボタン同時長押しで出力をロックすることが出来ます。この時画面右上の南京錠マークでロック状態かどうかを判断できます。
設定
パフボタンを素早く3回押すことで設定画面に入れます。抵抗値表示の下側が白抜きになります。
モード選択
抵抗値表示の下側が白抜きになった状態でパフボタンを押すとモード選択画面に入れます。ここではパフ中の出力カーブ(いわゆるカーブモード)を変更できます。
NORMはフラットな出力、HARDは立ち上がりを強くしたカーブ、SOFTは緩やかな立ち上がりのカーブになっています。(多分)
DIYは後日ご紹介するRDTAを使用する際のモードです。
USERはパフ中(10秒間)のカーブを1秒ごとに調節出来ます。縦軸が出力(W)で縦棒1本が1秒間です。
パフクリア
パフボタンを3回押して設定に入った状態で+/-ボタンを押すとパフ回数部分が白抜きになるのでこの状態でパフボタンを押します。
するとこんな画面になるので[Reset]を選択してパフボタンを押すことでパフ回数をリセットできます。
実際に使用してみる
実際の使用感をレビューします。
RMC作成
早速RMCを作ってみたいと思います。用意するのはこちら。
- コットン
- コイルロッド(ジグ)
- ポジティブプレート
- インシュレーターリング
- フレーム
- キャップ
- メッシュワイヤー
①コットンを横に置きます。こと時切り欠きが右上になるように置いてください。
②中央よりちょっと右側にメッシュワイヤーを置きます。
この時、ワイヤーの表裏に注意してください。溶接の跡がある方をコットン側に向けて置いてください。
逆向きにするとワイヤーとコットンの間に隙間が出来て、それがヒートスポットの原因になります。
③ジグをあてて巻きます。説明書でΦ4.8mmの方を使っていたので私も同じようにΦ4.8mmで巻きました。
こんな感じでぐるっと巻いてください。
④巻いたワイヤーとコットンをフレームに納めます。
ぐっと奥まで差し込みます。
⑤底から出ている2本のワイヤー端のうち一つをフレームの溝に沿って折り曲げます。
⑥インシュレーターリングを装着します。ワイヤー端の折り曲げていない方を中央に通し、折り曲げた方は外側になるように装着してください。
装着するとこんな感じになります。
⑧中央に通したワイヤー端を折り曲げます。
⑨ポジティブキャプを嵌めます。
⑩ワイヤー端をそれぞれ根本で切り落とします。
こんな感じになります。
⑪はみ出たコットンを根本からカットします。
こんな感じになります。
⑫ジグを抜きます。
⑬キャップを締めます。これで完成です。
(補足)ワイヤー端の切り落としが甘いとカートリッジ装着時にひっかかりとなり、接触不良やリキッド漏れの原因となりますのでご注意ください。
リキッド
今回は嫁ちゃんお気に入りの氷結QUEENS LAB Strawberryを吸っていきたいと思います。もちろんRCとRMCに入れて吸い比べします。
RC側にリキッドをチャージします。
RMC側にもチャージします。
どちらもコイルも5~10分程静置してリキッドが浸透するのを待ちましょう。
テイスティング RC0.3Ω
言い忘れてました、このPOD MODは出力アジャストメント機能が付いていて、コイルの抵抗値から推奨出力を自動で判別し調節してくれます。今回0.3Ωのコイルを付けたら自動で35Wになりました。なので35Wで吸ってみたいと思います。(ちなみに0.6Ωは25Wに調整されます。)
味はあまり良くないです。市場に出回っている味の出るコイルと比べるとちょっと薄いというか、フレーバーがボケる感じがします。
テイスティング RMC 0.2Ω
こちらは装着後自動で50Wになりました。
ん?RCとは別物のような味わいです。抵抗値や出力が違うのはもちろんなんですが、根本的に味の出方が違います。RCの方がはイガミというかザツミというか違和感ある味の出方だったんですが、RMCの方はクリアで自然な味の出方をします。もちろんもっと上手く作る人はもっと美味いんでしょうけど、素人がつくってもそこそこ美味しいのでこれはこれでアリです。
ドロー
スカスカとまではいかない軽めのDLです。調整機能が無いのでカートリッジの穴を指で塞ぐしか調整する術はないのですが、両方塞ぐと重めDL位までは絞れます。ただパフボタン押しながら両穴指で塞ぐのは至難の業なので素直に軽めDLで楽しめばいいかなと思います。
さいごに
昨今から色んなPODやPOD MODが登場してます。(一部除き)個人的なイメージとしてDLはPOD MOD、MTLはPODというような構図になってきてるのではないかなという感じです。そして今回のOPTIMA、ドロー調整が無いのでMTLさせる気はまったくありません。DL特化型です。そしてBOXタイプとは一線を画すStickタイプ、好みが合えばハマるPOD MODだと思います。
なによりRMCが画期的ですよね。リプレイスメントコイルを手巻きするなんて考えもしませんでした。しかもウマイというね。今月どこかで記事化すると思いますが某社の某POD MODもRMCキットが付属してます。これからはこれがスタンダードになるかもしれません。
RCはめっちゃウマイわけじゃないので「絶対に手巻きしない」という人は別のPOD MODの方が良いかもしれません。
手巻き(RMC)してみたいという方は是非お手に取ってみて下さい。