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VAPE、電子タバコと仮想通貨についてのブログ

【レビュー】TRIO(ZQ Vapor)【玄人向け、濃ければ良いって訳じゃない】-提供品-

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まるでオーダー記入式ラーメンの様なカスタム性をもつアトマイザーが登場しました。麺の硬さスープの濃さ背脂の量を調整できる様にこのアトマイザーは味の濃淡ドローの重さミストの密度を3段構造のエアフローシステムによりコントロール出来ます。リリースするのはなんと、2020年のPOD界隈に突如合わられた風雲児「ZQ Vapor」です。

※電子たばこ(VAPE)は20歳以上を対象とした嗜好品です

スペック

メーカー ZQ Vapor
商品名 TRIO
参考価格 $39.99
販売日 2021年1月
カラー 3色
種類 RTA
推奨吸引方式 MTL ~ DL
外周直径 22.4mm

高さ
(本体 / ドリチ含)

38.1mm / 49.3mm
タンク容量 2.0ml
接続規格
(MOD / ドリチ)
510 / 510
BF対応 -
ポジピン突出し量 0.4mm
使用ネジ規格 マイナス
ポスト数 Pisitive:1, Negative:1
エアフロー トップ&サイド&ボトムエアフロー
エアフロー調整段数 4×6×6
ドリチ内径

4mm(ストレート)

カラーバリエーション

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3種類をラインナップ

外観

外観についてレビューします。

外箱

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黒基調のシンプルなデザインです。

 

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外箱の底面にセキュリティーチェックがあります。

 

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裏面には梱包内容などが記載されています。

内箱

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内箱は横にスライドして出すタイプです。

梱包状態

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箱を開けるとまず取扱説明書の入った紙があり、その下にTRIO本体と備品箱が梱包されています。

パッケージング内容一覧

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  • TRIO本体
  • 替えドリップチップ(DL用)
  • 備品バック
  • 取扱説明書(日本語記載なし)

TRIO本体

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カラーはSSです。ローレット加工や溝、ウルテム素材の部品が高級感を演出しています。

 

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なんといっても本アトマイザーの最大の特徴はコレ、3段エアフロー。上ローレット部にトップエアフロー、下ローレット部にサイドエアフロー、その下にボトムエアフローの吸気口を備えています。

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トップエアフローはコイルを通過せずそのまま口まで空気を運びます。サイドエアフローはコイル側面の穴から流入しコイルサイドに空気があたります。ボトムエアフローはコイル下部に吹きあたる構造となります。それぞれを調整することで味の出方を緻密にコントロール出来ます。

 

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底面にはメーカーロゴとシリアルナンバーがプリントされています。私のは02105でした。

 

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ポジティブピンの突出し量は僅か0.4mm、しかもこれマイナスドライバーで締め込むタイプでは無いです。メカニカルMODでの仕様は控えたほうが良いかもしれません。

全分解

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全分解しました。チャンバーとデッキがもう少し分解出来る構造になっていましたが私の力ではこれ以上分解することが出来ませんでした。特殊なエアフロー構造なので分解出来ないように接着されているのかもしれません。

ドリップチップ

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ドリップチップはSSとウルテムで構成されていてねじ接続となっています。

O-リングは線径1mm、内径6mmの物が2つ使われています。

トップキャップ

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トップキャップです。リキッドチャージはこの部分を外してのトップフィル方式です。

O-リングは線径1mm、内径16mmです。

トップエアフロー&チャンバー

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トップエアフロー部とチャンバーが接続されたパーツです。トップキャップとの接続部に線径1mm、内径5mmのO-リングが使用されています。

 

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見難いですが中央ホール内部に細長い穴が見えると思います。これがトップエアフローの出口です。

AFCリング(TOP)

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トップエアフローのコントロールリングです。

タンク(SS部)

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タンク部(ウルテム)

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SSとウルテムはねじ接続になっていて取り外すことが可能です。

デッキ

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デッキです。タンクとの接続部に角リングが使用されています。これは1mm四方、内径19mmです。このデッキは3~4部品で構成されていますがこれ以上分解することが出来ませんでした。

 

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コイル設置部の下にボトムエアフローの出口、その両側にサイドエアフローの出口があります。ボトムエアフロー部分は本体と一体になっており、よくあるインサート形式ではありません。

 

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デッキ下部にはAFCが2段あります。上段がサイドエアフロー、下段がボトムエアフローのコントロール部です。

AFCリング(ボトム)

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ボトム用AFCリングはアトマイザー底面を上にして時計回りに最大までAFCを回すと引き抜けます。

O-リングは線径1mm、内径16mmです。

組立て

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デッキ下部にO-リングを装着します。

 

f:id:calsonicz:20210111143425j:imageAFCリング(ボトム)をデッキに装着します。デッキに凹部、リングに凸部があるので凹凸を合わせてはめ込んでください。

 

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デッキ上部に角リングをはめ込みます。

 

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ポストネジを締め込みます。

 

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タンクのSSとウルテムを接続します。

 

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チャンバー上部にO-リングを2つ装着します。

 

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AFCリング(トップ)を装着します。これも凹凸があるので合わせて接続してください。

 

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タンクをチャンバーに接続します。

 

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デッキに取り付けます。

 

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トップキャップ接続部にO-リングを装着します。

 

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トップキャップにO-リングを装着します。

 

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あとはドリップチップだけです。

 

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ドリップチップを組立て、O-リングを装着します。

 

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完成です。

ドリップチップ

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左が標準搭載、右が付属のオプションです。

 

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標準品は内径4mmに対し、付属品は内径7mm(アトマイザー側は5mm)の大径ドリップチップになっています。

備品類

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  • コットン×2
  • 予備ねじ×2
  • 0.5Ωツイストコイル
  • 0.8Ωクラプトンコイル
  • マイナスドライバー
  • Oリング(各種)

付属コイル内径

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付属コイルの内径は2.5mmです。

実際に使用してみる

実際の使用感をレビューします。

ビルド

付属品でついてきたクラプトンコイルとコットンを使ってビルドしてみたいと思います。

 

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一応コイル足はねじの内側でも外側でも挟めるような構造になっています。付属コイルはどちらも内側を通すと丁度良いコイル幅になっています。

 

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コイル高さをあしと同じ位置にするとこんな感じ。

 

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この位置で組めばサイドエアーがコイルのやや下側にあたりコイル全体をを包みながら流れていく(と思う)ので下げ過ぎず、上げ過ぎずの位置が良いと思います。

 

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コイルの足を切断し焼入れをしていきます。ヒートスポットを除去しましょう。

 

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なんかマダラですが綺麗な青色が出てきました。

 

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付属する靴紐型コットンを通します。

 

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コットン足の両端を漉きます。

 

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漉いた後、デッキの外周部よりすこし長めにコットンを切り、ジュースウェルに残ったコットンを落とします。

コイル位置を高めにした場合は気持ち長め、低めにした場合は気持ち短めにして調節してください。

 

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ウィッキング完成。

 

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今回はいつも通りシャンパン系リキッドのBlanc De Blancsを吸っていきたいと思います。

 

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タンクを閉める前にコットンにリキッドを染み込ませます。

 

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タンクへのチャージはトップキャップを外した時に見える細長い穴の部分から実施します。SSタンクの部分まで注ぐと残量が分かりにくくなりますが、ウルテム部まで消費すると液面高さがどのあたりか確認することが出来ます。

ドロー

全ての穴を塞ぐと重めMTL位になり、全て全開にすると非常にスカスカな軽DLになります。全開の状態ではドリップチップを大径の物に替えても重さはほとんど変わりません。

一番感度が高いのがトップエアフロー、一番感度が鈍いのがボトムエアフローです。流体力学的に流路の長さが抵抗になるので当たり前っちゃ当たり前ですが…

テイスティング

コイル抵抗値はMOD読みで0.78Ωだったので20W位で吸っていきます。

Top:0 Side:0 Bottom:0(全閉)

まずは全閉じで吸ってみます。空気がしっかりコイルに当たらない為、ミストが粗く味わいはダイレクトな感じがあります。MTLアトマイザーで絞りまくった時に出る味です。

Top:0 Side:0 Bottom:5

ボトムエアフローだけ全開にしてみました。ミストがシルキーになった気がします。

Top:0 Side:5 Bottom:0

ミストの粗さは全閉とそんなに変わらないですが味がよりリッチに出てる気がします。

Top:3 Side:0 Bottom:0

シャンパンを水で薄めたらこんな味になるんだろうな…という味わいです。わずかなミストを大量の空気と混ぜているので薄味に感じるのはその通りだと思います。

Top:0 Side:1 Bottom:4

様々なセッティングを試した結果、0.78Ω 20WでBlanc De Blancsを美味しく吸うなら私はこのセッティングが一番好きでした。

Topは半開きでもするとリキッド特有の繊細な香りに雑味が入りクソ不味くなったので全閉。

Sideは開き過ぎると甘みが主張しすぎ、閉じすぎるとミストが粗くなり更にスピッドバック(リキッドが跳ねて舌や喉に当たる現象)が起きてしまうので1。

Bottomは全開だとドローが軽くなりすぎるのとミストがシルキーになりすぎて味わいがやや劣化する感じがあり、3以下にするとSideとのバランスが悪くなるせいか味にまとまりがない感じになるので4。

もちろんコイルのビルド位置や抵抗値、出力、リキッドの種類、更には味覚や好みの違いによりベストなセッティングは異なります。上記のレビューはあくまで目安として捉えみなさんのベストなセッティングは是非みなさんで探してみてください。

フィッティング

各MODとのフィッティングです。

iStick Pico

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GAUR-21

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Poker218

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TECHMOD

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EASY SIDE BOX

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Hilt

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CUBE-S

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NUNCYAKU

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iStick T80

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さいごに

通常のRTAアトマイザーはサイドエアフローかボトムエアフローかのどちらかですが、TRIOはこの2つに加え、トップエアフローも兼ね備える事で従来にないセッティングの自由度を獲得しました。味の濃淡ドローの重さミストの密度を自由に操る事でどんなリキッドも自分好みに味わうことが出来ます。

ただし自由度が高すぎる為、自分の好みが定まっていない方ビルドを始めたての方には難しいアトマイザーかもしれません。特にTopエアフローの扱い方が非常に難しいです。「濃ければいいってもんじゃない」という玄人向けなエアフローです。

逆にこれ1台あればボトムエアフローとサイドエアフローの違いを体感できるのである意味初心者向けなのかもしれません。

ビルド自体はジグガイドが無いので完全初心者には少し難しいかも。

今まで「思ったような味が出ない」と思っていたリキッドもこのTRIOで新たな芽が出るかもしれません。非常に面白いアトマイザーなので気になった方は是非お手に取ってみて下さい。

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