【レビュー】Tauren MTL RTA(Thunderhead Creations)【軽MTL~重DLで真価を発揮】
牛、質実剛健なイメージのTaurenシリーズにMTL RTAがリリースされました。24mmのワイドボディー、堅牢なメタルガードからは想像もつかない繊細な味わいが特徴のアトマイザーです。
※電子たばこ(VAPE)は20歳以上を対象とした嗜好品です
スペック
メーカー | Thunderhead Creations |
商品名 | Tauren MTL RTA |
参考価格 | ¥4,192 |
販売日 | 2021年1月 |
カラー | 4色 |
種類 | RTA |
推奨吸引方式 | MTL |
外周直径 | 24.1mm |
高さ |
31.6mm / 49.8mm |
タンク容量(ストレート/バブル) | 2.0ml |
接続規格 (MOD / ドリチ) |
510 / 510 |
BF対応 | - |
ポジピン突出し量 | 0.8mm |
使用ネジ規格 | プラス、マイナス、六角 |
コイル接続 | Pisitive:1, Negative:1 |
エアフロー | ボトムエアフロー |
エアフロー調整段数 | 無段階 |
ドリチ内径 |
4.0mmストレート |
カラーバリエーション
Silver Black、Full Black、SS、Gun Metalの4種類をラインナップ
外観
外観についてレビューします。
外袋
Taurenシリーズは袋入りになっているみたいです。
弱ワッフル生地のそこそこ上質な素材です。
袋には商品ロゴと色を示すプレートが付いています。
パッケージング内容一覧
- Tauren MTL RTA本体
- スペアガラスタンク
- 備品バック
Tauren MTL RTA本体
アルミ製の筒に封入されています。結構しっかりしててビックリしました。
底面にはパッケージ内容などが記載されています。
底面の部分を回すとキャップが外れて本体が出てきます。
本体の土台には510スレッドがありアトマイザースタンドとしても使用可能です!
Gun Metalの本体です。ハニカム状の本体カバーの奥にはガラスタンクがあります。
ドリップチップはRで繋がった滑らかな形状です。
底面にはメーカーロゴとシリアルナンバーがプリントされています。
Tier2の6番って事?
ポジティブピンはかなりせり出してますのでメカでも大丈夫そうです。
全分解
全分解しました。チャンバーとタンクケース、およびデッキとメッシュフロー部は接着されている様で分解出来ませんでした。
ドリップチップ
連続Rで繋がった滑らかな形状のドリチです。
内部はストレート形状でΦ4.0mmです。
標準品とは別でロング形状のドリップチップが付属しています。根本のカラーがSSなのでBlackやGun Metalの本体色だとツートンカラーになります。
ドリップチップ部のO-リングです。
- 線径1mm - Φ6.5mm
トップキャップ
この部分を取り外してリキッドをチャージします。
底面はリキッドチャージ面に沿うような形でテーパーがかかっています。
チャンバー及びガラスカバー
チャンバーとガラスカバーは別部品ですが、恐らく何らかの形で接着されているため取り外しは不可能です。
上部にはリキッドーチャージホールがあります。
チャンバーは軽くドーム形状ですが、中央部に突起があり段付きのような形状になっています。
上部のリキッドリーク防止用O-リングです。
- 線径1mm - Φ16mm
ガラスタンク
ガラス製のタンクです。カバーから外すときはちょっとコツが要ります。(組立ての章で解説)
コイル接続部の部品です。ねじは標準で六角です。
ベースデッキ上部
デッキです。中央にエアフローの無数の穴が開いています。
このメッシュ状のパーツは別部品ですが突起で固定されているので無理に外さない方が良いでしょう。
整流パーツ
ボトムから吸ったエアーを整流し、コイルへ運ぶ為のパーツです。
逆滑り台ですね。
こんな感じでデッキのメッシュ部分にエアーを送ります。
整流パーツ固定ねじです。長い方はコイル接続端子の固定用に使用します。
ベースデッキ下部
ベースデッキ下部のパーツです。エアホールの所に位置合わせの凹部があります。
底面です。
エアフローは6つ穴が開いていますが更にテーパー状の溝が彫ってあり、実質無段階で調整可能です。
テーパー中間部
テーパー端部
エアフロー大
エアフロー中
エアフロー小
この様にエアー量の調整幅はかなり広いです。
デッキ部に使われるO-リングです。
- 線径1.2mm - Φ20mm
- 線径1.2mm - Φ13mm
- 線径1.0mm - Φ18mm ×2
エアフローコントロールリング
ローレット加工の施されたリングです。
ポジティブピン
ポジティブピンとインシュレーターです。
組立て
デッキ下部にO-リングを装着します。
エアフローコントロールリングを装着します。この時突起のある方が上なのでご注意ください。
向きがあってればこんな感じでしっかりはまります。
内部と外周部にO-リングを装着します。
整流パーツにインシュレーターを取り付けます。特殊な形状になっているので折らないよう注意してください。
装着するとこんな感じ。ジャギですね。
整流パーツをデッキ上部と接合します。インシュレーターの突起が大きい穴に収まるように入れます。
こんな感じになります。
まずは短いねじで整流パーツとデッキ上部を接続します。この時軽めに締めてそれぞれのパーツがまだ動く状態にしておいてください。
コイル接続部のポジティブ側にインシュレーターを装着します。
もう一方の部品と合わせます。
デッキ上部に載せます。
長いねじで固定します。これも軽く締めてください。
そしたら最初に取り付けたねじをしっかりと締め込み、最後にとりつけたねじもしっかりと締め込みます。
これをデッキ下部に挿入します。
この時、デッキ下の凹部と上の凸部が合わさるように入れてください。
インシュレーターを挿入し、ポジティブピンで固定します。
コイル固定ネジを締めます。
タンクカバーの内部にガラスタンクを挿入します。
※カバーからガラスタンクを取り外す場合はマイナスドライバーなどをタンク上部に差し込み、ゆっくりと下に押し出すような感じで行ってください。
カバー上部にO-リングを装着します。
デッキと接続します。
トップキャップを締めます。
ドリップチップにO-リングを装着します。
ドリップチップを装着します。
完成です!
スペアガラスタンク
樹脂の容器にスペアのガラスタンクが入っています。1回だけなら割っても大丈夫ですね。
備品バック
これでもかと言う位詰め込まれています。
ロングドリップチップ
標準の物より長いドリップチップが付属します。
本体に付けるとこんな感じ。根本がSSなのでBlackやGun Metalの本体とはすこし合わないです。どうしてもこれを使いたいなら塗装しましょう。
コイル接続ねじのスペアです。六角が2つとマイナスが(なぜか)3つ付いてます。
取扱説明書
日本語の表記はありません。内容自体も実質2pでほとんど解説はありません。
コイル&コットン
プリメイドコイルが2つと2ビルド分をコットンが付属します。
実際に使用してみる
実際の使用感をレビューします。
ビルド
付属するコイルとコットンをビルドしてみます。
コイルを挟み込んでクランプします。位置は下部のエアフロー中心辺りを狙いました。
高さはニュートラルの位置よりすこし上げました。エアフローの出口が広いのでこの高さでもしっかりエアーが当たると思います。
焼入れします。
コットンはひも状のものが入っており、長さは約2回分です。
コットンをコイルの通し、ぴたっとアトマイザーに張り付くようにして大体デッキ外周部と接するところ辺り(ピンセットのある所)でカットします。
広げるとこのぐらいの長さです。
穴にコットンを通しビルド完了です。
リキッド
今回はフルーティーで清涼感溢れるコチラのリキッドを吸っていきたいと思います。
▼レビュー記事はコチラ▼
ドロー
ドローは全開だと軽めのDL、全閉で激重まで絞れます。ただこのアトマイザーのエアフロー構造的には開け気味で吸った方がメリットを最大限に活かせる気がします。
テイスティング
0.6Ω 20W
まずはエアーは絞り気味で吸ってみます。しっかり味が出て清涼感も程よく美味しいです。
次にエアーを開き気味にし、軽MTLで吸ってみます。こっちの方が味の深みが増してよりフルーティーなテイストになります。
0.6Ω 30W
次にエアーを全開で重めDL、出力は30Wにしました。出力の影響もありますがこっちの方が味の輪郭がはっきりと出て美味しいです。リキッドによりけりかもしれませんが私はこの設定(全開で焚き気味)が一番好きでした。
MTLを謳っていますが、軽めMTL~重めDLで味が出やすいアトマイザーの様な印象を受けました。
フィッティング
各MODとのフィッティングです。
TECHMOD
ALIENO
Hilt
iStick T80
NUNCHAKU
Poker218
GAUR-21
さいごに
見た目にインパクトのあるMTLアトマイザーです。Taurenの名に恥じない厳つさがあります。一目惚れ買いする方も居るのではないでしょうか。
絞っても変な音がしたりすること無くMTLとしては十分優れた性能を持っていると思います。ただし昨今良く売れているガチガチのMTLと言うよりはライトMTLユーザー向けな印象を受けるアトマイザーでした。特殊なエアフロー構造を十分に生かすにはある程度の流量が必要なのだと思います。
サイズは24mmなのでほとんどのステルスMODやBOXMODに搭載可能ですが、大人気pico75Wには載らないのでご注意ください。
この図体で2mlのタンク容量は少し物足りなさがありますが、MTLユースならリキッド持ちも良いですしヘビーユーザーでない限りこれくらいで丁度良いのかなと思います。ただ焚き気味推奨なので出先で足りなくなる事があるかも…
見た目Good、味Goodなので気になった方は是非お手に取ってみて下さい。