【VAPE考察】コイルの熱容量について
こんにちは、『いっち』です
今回は【コイルの熱容量】について考えてみたいと思います
※動画や画像ベースの実験がメインの記事です
熱容量(heat capacity)とは
任意の量の物質の温度を1℃上昇させるのに必要な熱量で、単位は(J/K)
要するにある物を熱した時の温度の上がりにくさです
熱容量が大きいと温度を上げるために沢山の熱が必要で、逆に熱容量が小さいと少ない熱で温度を上げる事が出来ます
【VAPEの場合】
コイルの巻き数が増えるほど熱容量が上昇します
ワイヤーが太くなるほど熱容量が上昇します
じゃぁ抵抗値同じで熱容量が変わるとミストの立ち上がりや味わいにどう影響するのかというのを実験してみましょう
今回利用するコイルはコチラ
左から順に
・KA1 28ga Φ3mm マイクロ4巻 熱容量14.77(mJ/K) 1.0Ω
・KA1 26ga Φ3mm マイクロ8巻 熱容量42.57(mJ/K) 1.0Ω
・KA1 24ga Φ3mm マイクロ10巻 熱容量94.41(mJ/K) 1.0Ω
そして今回はお馴染みSex on the Beach(小江戸工房)で実験してみましょう
ボタンを押してからミストが立ち上がるまでの時間と、ミストが飛んでいく方向に注目しながら見てください
■ミスト立ち上がり実験(熱容量:小)
■ミスト立ち上がり実験(熱容量:中)
■ミスト立ち上がり実験(熱容量:大)
ご覧頂いた通り、熱容量が小さい(熱されやすい)コイルはミストの立ち上がりが早く、逆に熱容量が大きい(熱されにくい)コイルはミストの立ち上がりが非常に遅いです
ミストが飛んでいく向きは熱容量が小さいコイルはほとんどが上方向、逆に熱容量が大きいコイルは半分近くが下方向となってました
これはミストの粗さが関係してると考えられます
■熱容量小さい→温度上昇はやい→いきなり高温で細かいミスト
■熱容量大きい→温度上昇おそい→しばらく低温で粗いミスト
「じゃぁ熱容量小さいほうが良いじゃん」っていうような結果になりましたが、
そうでもないです
コチラをご覧ください
左が1ドリップ吸い終わった後の熱容量の小さいコイルとコットンの状態、右がコットン抜いてドライバーンした後の状態
高温になるせいでコットンが焦げやすく、またガンクも付きやすくなってしまっていることがわかります
要するに熱容量は大きすぎてもダメ、小さすぎてもダメ
適度なコイルの巻き数は大体5~8巻と言われていますが、それはこの熱容量が影響しているんだと思います
味わいは熱容量が小さい程味が濃く、熱容量が大きくなるにつれて薄くなるように感じました
【結論】
ミストの立ち上がりや味わい的には熱容量を小さくした方が良いが、コットン焦げ付きやガンクを考慮して中程度の熱容量が好ましい
中程度の熱容量=5~8巻
以上の事より、コイルを作成する時は5~8巻で狙った抵抗値になるゲージ(太さ)を使用しましょう
今回私はVaffle/VFamilyアプリで計算しました
便利なので是非使ってみてください
(iOS)VFamilyはコチラ
(Andoroid)Vaffleはコチラ
登録の時に招待コード[857773578]を入力すれば
双方でポイントがもらえたりしますので是非どうぞ!
Vaffleについてはこーへいさんの動画が参考になります
ではでは